[小ネタ] AWS全リージョンへの疎通確認ができる EC2 Reachability Test サイトのご紹介
背景
昨年の re:Invent 2018 のときのメモを見返していたら、下記のような謎 1 の URL が出てきたのでここに紹介しておきます 2 。
- EC2 Reachability Test http://ec2-reachability.amazonaws.com/
何これ?
- AWS が所有する各リージョンに属するパブリック IP アドレスに対し疎通確認が可能
- AWS が運営していると思われる(
amazonaws.com
ドメインなので) - Netcraft によると、少なくとも 2012年 1月からあるらしい
- Site report for ec2-reachability.amazonaws.com
- 2018年 12月開設のストックホルムリージョン もある、ちゃんとメンテナンスされている模様3
- IPv4・IPv6 両対応
何ができる?
- URL を開くと、各地に配置してあるチェックマーク画像 ✅️を読み込みます
- リージョン・IP アドレスレンジごとに配置されています
- 読み込めたら画像が表示されます(= 疎通可能)
HTML ソースコードをみてもらうと一目瞭然ですが、ぶっちゃけるとやっていることはこれだけです。
EC2 というよりは AWS グローバルインフラストラクチャ の疎通試験( Reachability Test )ですね。普通にひらくと手元のブラウザからの疎通確認になってしまうので、あんまり嬉しいこともなさそうです。。
まとめ
謎 4 の EC2 Reachability Test サイトをご紹介しました、疎通状況が気になるネットワークに Squid 等の HTTP フォワードプロキシを建てて確認する、といった使い方がいいかなと思います。あるいはクライアントネットワークが問題なら、このサイトを開いてもらって「 異常のあるリージョンは全部か、特定か 」を見てもらう、というのも良いかもしれません。
一方で、この HTML をスクレイピングして定期的に疎通確認を・・・という使い方は個人的にはいまひとつかなと思いました5。対象が多いし( 277ヶ所!)、その対象 IP アドレスが固定である保証はどこにもないからです。
また、一時的にレスポンスタイムを計ったり、他のリージョンと比較してみたりするのもいいかもしれない。。。とも思ったのですが、そもそも画像サイズが小さい( 3,866byte )のであんまり意味がなさそうです。
何かのときに参考になれば幸いです。